こんにちは。久々にパワプロ以外の記事を書いていきます。
CPBL屈指の人気球団の中信兄弟と10年代に前身のLAMIGOとして黄金時代を謳歌した樂天桃猿。今回読売ジャイアンツはこの2球団と交える訳であるが、球団名を聞いたことはあっても中々細かくは分からない人も多いだろう。
今回はそんな国内屈指の人気球団である2球団をざっくりとまとめつつ、今回の台湾遠征の見どころを伝えていきます。
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中信兄弟(中信ブラザーズ)
まるで台湾の阪神?熱いファンと高い団結力
かつては兄弟飯店を親会社とし、兄弟象(兄弟エレファンツ)として台湾リーグ唯一の2度の3連覇を誇った名門球団。台南に本拠地を置く統一獅(統一ライオンズ)とは古くからのライバルであり、日本でいう巨人阪神の関係性である。(台湾版伝統の一戦とも)
また本家阪神同様ファンが熱いこともあり、ある年の台湾シリーズ敗退後に不調選手のフェスブックが荒れに荒れて一時閉鎖される事態もあった。昨年は御家騒動があり、監督の林威助が実質的途中解任もありチームとしてまとまりを欠き、プレーオフを逃した。
台湾国内でも随一の人気を誇り、鬼滅の刃やスポンジボブなどとコラボしたことも。
過去在籍経験のある選手
真田裕貴、林威助、中込伸、高野圭介、牧田和久、バルビーノ・ガルベス、マリオ・ブリトー、ガブリエル・イノーア、ミッチ・ライブリー、オーランド・ロマン
黄金時代の栄光は何処へ…かつての桃猿王朝再建へ
前身のLAMIGO時代に応援歌ブームの火付け役と国内屈指の強力打線、通称"暴力打線"で10年代黄金時代を謳歌した。そのラミゴ時代の恩恵もあり、10年代から一気に国内外問わず人気も知名度も上がった球団。
しかし20年にラミゴの球団売却に伴い、樂天桃猿となってからは
20年:僅かの差でプレーオフ逃す
21年:プレーオフ逃す
22年:年間勝率1位も台湾シリーズ4連敗
23年:プレーオフ勝ち上がるも台湾シリーズ敗退
と、ここぞで強力打線が沈黙や投手の炎上で勝ち切ることができていない
しかし未だ打線は国内随一の火力を誇り、今シーズンも驚異的な爆発を誇りそう。
過去在籍経験のある選手
張誌家、マック鈴木、入来智、ケニー・レイ、陽耀勲、クリス・セドン、パット・ミッシュ、佐藤由規
見どころ
①全球団が新監督!采配やいかに!
巨人は今季から阿部慎之助監督であることは勿論ご存知であろうが、中信兄弟と樂天桃猿も新監督体制で迎える。
中信兄弟は元阪神、オリックスで活躍した平野恵一である。前監督である林威助の下で昨季途中までヘッドコーチを務めており、林威助監督同様日本式のスモールベースボール的戦術を采ると見られる。
一方で樂天桃猿は元近鉄の古久保健二が新監督に就任。2019年から21年まで富邦でバッテリーコーチを務めており、22年からは樂天でヘッドコーチを務めた。実質的内部昇格であり、前監督の曾豪駒の作り上げた「暴力打線」を継承してビッグベースボールで畳み掛けるであろう。
②打順の組み方
①に近いが、やはり打線の組み方が鍵となる。
中信兄弟のチーム状況は実質生え抜き功労者のベテラン周思齊(WBCで田中からタイムリー打った選手)の指名打者起用1つでポジションが複雑化する。特に外野の競争が激しい為、調子によって打順が入れ替わる可能性が高い。
また、樂天は陳俊秀という打線の核がFAで兄弟に移籍したことに伴い、空いたファーストによって守備負担を減らしつつも攻撃的なスタメンを組むことができる一方、ただでさえ守備力が低いチームなので、いかに攻守のバランスを見て組むのかが鍵となる。
中信兄弟予想スタメン
1番センター・岳政華
2番ライト・陳子豪
3番指名打者・周思齊
4番ファースト・陳俊秀
5番レフト・詹子賢
6番セカンド・岳東華
7番サード・王威晨
8番キャッチャー・高宇杰
9番ショート・江坤宇
樂天桃猿予想スタメン
1番セカンド・林立
2番ライト・成晉
3番サード・梁家榮
4番ファースト・廖健富
5番ショート・林承飛
6番指名打者・林智平
7番レフト・林燿煌
8番キャッチャー・張閔勛
9番センター・陳晨威
③国外でも知名度の高いスター選手の活躍
近年のチアブームにより、再びCPBLは脚光を浴びている。そんな中WBC等で注目を浴びた選手も数多く存在する。果たして彼らの技術は巨人にらどこまで通用するか、が巨人打倒の鍵となる。
中信兄弟注目野手①・江坤宇(SS)
高卒2年目でショートの絶対レギュラーであった、王勝偉からレギュラーを奪取。圧倒的な守備範囲を誇り、台湾球界歴代最高と評されることも。
打撃も年々進歩を見せており、兄弟では繋ぎも強打も可能な2番打者を務める可能性が高い。
愛称は小可愛であり、近年はちいかわに似ていると話題に。
中信兄弟注目野手②・陳子豪(RF,DH)
2016年辺りからブームとなった峮峮と峮峮ダンスの原曲の選手。実力も申し分なくホームラン15本、OPS8を計算できる選手…
であったが、一昨年から怪我等もあり不振に。まだまだ29歳。まだ衰えるには早すぎる。
ちなみに陳子豪はスロースターターであり、4月までの打率は毎年低い。あと意外と?知られていないが、通算ホームラン数114本はCPBL歴代19位に当たる。
中信兄弟注目投手①・吳俊偉(RP)
王建民コーチからの魔改造指導のもと再び化けた右腕。平均147キロのストレートと平均135キロのチェンジアップで打者を翻弄する。昨季は勝ちパターン入りをし、最多ホールドのタイトルを獲得。時に呂彦青の不調時には代理で守護神を務め上げた。本名は池俊偉。
中信兄弟注目投手②・呂彥青(LP)
かつて阪神でプレーした呂彦青だが、戦力外後は中信兄弟へドラフト一位入団。当初は貴重な先発左腕として期待がかかるも、不調でリリーフへ転換。しかしこれが功を奏し、22年後期からは守護神へ。150キロを超えるノビのあるストレートを軸に奪三振の山を築き上げる。
打たれ強く、ピンチでも動じない鋼のメンタルの持ち主。
樂天桃猿注目野手①・廖健富
昨年は.313 22本 83打点OPS.910とMVP級の数字を残した左の天才打者。
甘い球は容赦なく叩いてライトスタンドへライナーで打ち込む。オリックスとの壮行試合では2本塁打を記録しており、今季こそは打撃の調子の波を無くして三冠王を目指す。頓宮に顔が似ている。
樂天桃猿注目野手②・林立
台湾の山田哲人とも称される右の天才打者。
広角にホームランを打ち分けつつ高い出塁率を誇り、昨季も怪我等もありながらOPS.893を記録した。守備は荒さが目立つ故にエラーも多いが、エラーをすると打撃成績が上がる…?応援歌がロックマンで有名。
樂天桃猿注目投手①・陳冠宇
元ロッテ等でプロスピAでも話題になった、「チェングァンユ」彼自身も呂彦青と同じく中継ぎで大成した投手。近年はゴロを打たせるピッチングが多く、火消し役として登板している。
めちゃくちゃ大食い。
樂天桃猿注目投手②・ペドロ・フェルナンデス(威能帝)
巨人戦先発が発表された、今季がCPBL2年目の投手。昨季途中に加入するも先発8試合全てで大崩れすることなく、防御率は2.09を記録。statsは軒並み優秀で、ストレートの平均球速は147㎞。曲がりの大きいスライダーとチェンジアップで打者を翻弄する。
弱点としては左打者の方がよく打たれており、被弾3も全て左打者から。門脇や吉川尚で揺さぶりをかけられるか。
恐怖のチャンステーマ
中信兄弟・CHARGE
台湾華語が話せなくても簡単なフレーズで応援できるチャンステーマ。台湾代表のチャンステーマとしても使われる。
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中信兄弟・兄弟精神
試合終盤に使われるここぞの場面で使われるチャンステーマ。歌詞には深い意味が込められているので知りたい方は調べてみてね。
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樂天桃猿・海盗嗆司
チアがグルグル腕を回すことで有名なチャンステーマ。コールの一体感が凄まじい。
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樂天桃猿・勝利飛船
近年人気沸騰中のチャンステーマ。コールも簡単でノリやすい。
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樂天桃猿・超越夢想
樂天の試合終盤ここぞにおける時に流れるチャンステーマ。2019年台湾シリーズ第1戦での廖健富のサヨナラタイムリーを呼び込んだ。
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試合を見る方法
試合を見る方法は大きく分けて2つ!
ジャイアンツTV、日テレG+での視聴
tv.giants.jp
台湾人向けは公視での視聴
www.youtube.com
まとめ
とりあえずみんなもこれを機にCPBLに興味を持ってくれ!